二度に買うべし 二度に売るべしの意味
資金の全額を一度に投じるのではなく、まずは少量を買ってみて、自分の予想通りに値動きが進むかを確認してから、残りを買い増す、あるいは売り増すべきだという教えです。
一度に全力で売買すると、判断が誤っていた場合の損失も大きくなってしまいます。
段階を踏むことで、自分の判断の正否を確かめながら投資できます。
「一度に買うは無分別」という原文の表現が示す通り、全力投球そのものを戒めた言葉だと理解しておくとよいでしょう。
由来・背景
江戸時代、大阪の米相場で財を成した牛田権三郎が60年かけて執筆したとされる相場の指南書『三猿金泉秘録』に由来します。
原文は「買い米を 一度に買うは無分別 二度に買うべし 二度に売るべし」という和歌で、下の句が格言として広まりました。
具体的な実例
ある銘柄を買う際、資金の半分だけ先に買い、株価が予想通り上昇したのを確認してから残り半分を買い増すという方法を取れば、もし予想が外れて下落した場合の損失を半分に抑えられます。
一度に全額投入していた場合と比べて、判断ミスの影響を大きく減らせます。
売るときも同様に、一度に全部を手放すのではなく、様子を見ながら二段階に分けることで、急な反発による機会損失を避けられます。
もしも証券でも体験できる
株シミュレーションゲーム「もしも証券」では同じ銘柄を複数回に分けて買うことができ、平均取得単価が購入のたびに変化していく様子をポートフォリオ画面で確認できます。
一度に全資金を投じず、様子を見ながら段階的に買い増す練習を、実際の資産推移とともに体験できます。
一括で買った場合と分割で買った場合の含み損益を比較してみると、この格言の効果を数字で実感でき、次からの資金配分の考え方が変わってくるはずです。
