学校・金融教育

金融教育の授業案・ワークシート【無料PDF】高校の家庭科・公民・探究に

公開日:2026年10月11日|監修:資産相談ドットコム
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授業案とワークシートを配布

2022年度から高校の家庭科で資産形成を扱うようになり、金融教育の授業を任される先生が増えています。

一方で「教科書の説明だけでは生徒の実感がわかない」「準備に時間をかけられない」という声もよく聞きます。

このページでは、生徒が仮想のお金で株の売買を体験し、その結果を振り返る50分×2コマの授業案と、授業でそのまま使えるワークシートを無料で配布しています。

印刷してすぐに使え、各学校に合わせたコピー・改変も自由です。

金融教育 授業パッケージ(PDF・無料)無料

授業案(教師用・2ページ)、生徒用ワークシート(売買の記録・振り返り・自己評価/2ページ)、探究学習シート(問い→仮説→検証→考察/2ページ)の3点です。いずれもA4・白黒印刷で使えます。

使う教材

  • ●無料の株シミュレーションゲーム「もしも証券」のスクールモード(タイムマシン授業)
  • ●生徒はブラウザで参加でき、アプリのインストールやメール登録は不要
  • ●登場する企業とニュースはすべて架空で、実際のお金は使わない
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学習指導要領との関連

この授業は、次の科目・単元の中で扱うことを想定しています。

株式の売買そのものを教えるのではなく、「株価はなぜ動くのか」「リスクとリターンをどう考えるか」を体験から理解することがねらいです。

家庭基礎・家庭総合「持続可能な消費生活・環境」の「生活における経済の計画」。株式・債券・投資信託など基本的な金融商品の特徴(メリット・デメリット)と、資産形成の視点
公共経済に関わる事項のうち「金融の働き」(金融のしくみと、金融が経済の中で果たす役割)
政治・経済「金融を通した経済活動の活性化」に関わる考察
総合的な探究の時間課題の設定 → 情報の収集 → 整理・分析 → まとめ・表現の探究のプロセス
中学 社会(公民的分野)「私たちと経済」の株式会社のしくみ、金融などのしくみや働き

家庭科では金融商品の特徴を概観し、しくみの詳細は公民科で学ぶ、という分担で年間計画を組んでいる学校も多いはずです。

この授業案は家庭科でも公民科でも使えるよう、どちらかに寄せすぎない構成にしています。

正確な文言は、文部科学省の学習指導要領と解説でご確認ください。

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50分×2コマの授業の流れ

使うのはスクールモードの「タイムマシン授業」です。

先生が過去の相場を1日ずつ進めると、クラス全員の画面に同じ時点の株価とニュースが表示されます。

休み時間に株価が動いてしまう心配がなく、「この場面を全員で見たい」を再現できます。

1コマ目:売買を体験する

導入(10分)「株を買う」とはどういうことか、株価はなぜ動くのかを考え、ワークシートに予想を書く
参加(5分)プロジェクターに映したQRコードを読み取り、名前を入れてルームに参加
体験(25分)先生が市場を1日ずつ進め、生徒はニュースと株価を見て売買する。売買のたびに理由を入力し、ワークシートにも記録
まとめ(10分)いま持っている株とその理由、この先に起きそうなことを書く

2コマ目:振り返り、資産形成につなげる

再開(5分)前回の保有株と理由をワークシートで確認
体験(15分)残りの期間を進めながら売買し、最後に先生が授業を終了する
振り返り(20分)振り返り画面(大きく動いた銘柄と背景のニュース、最終ランキング、自分の売買と理由)を見て班で話し合う
一般化(10分)分散投資や長期の視点、株式・債券・投資信託の違い、NISAなどの制度に結びつけ、振り返りシートを書く
スクールモードのタイムマシン操作画面
教師用画面。「次へ」を押すと生徒全員の画面が同時に進む

1コマで終えたい場合

体験を20分にして、すぐに授業を終了し、振り返りに15分使います。

数週間の課題にしたい場合

「クラス」機能を使うと、全プレイヤー共通のリアルタイム市場のまま、クラスのメンバーだけの順位を比べられます。

宿題や長期休みの課題に向いています。

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探究学習での使い方

総合的な探究の時間では、売買の勝ち負けではなく「問いを立てて、データで確かめる」ことに使えます。

株価・ニュース・企業の指標・ランキング・売買の記録がすべて画面で見られるので、生徒が自分で検証の材料を集められます。

問いの例

  • ●よいニュースが出た会社の株は、その後も上がり続けるのか? ニュースどおりに動かないのはどんなとき?
  • ●1社に集中して買う人と、いろいろな会社に分けて買う人では、どちらの成績が安定するか?
  • ●PER(株価収益率)が低い「割安」な会社の株は、値上がりしやすいのか?
  • ●原油高や円安など「業界全体」のニュースは、どの業種の株にどう効くのか?
  • ●「〇%下がったら売る」とルールを決めた人と決めない人で、結果は変わるか?

もしも証券の市場では、現実と同じように、よいニュースが出ても株価が下がることがあります。

「ニュースどおりにならなかったのはなぜか」は、それだけで探究のテーマになります。

進め方

  1. 1課題の設定:問いの例を参考に、班や個人で問いを決め、仮説を立てる
  2. 2情報の収集:「クラス」で数週間売買しながら、ニュース・株価・指標を記録する
  3. 3整理・分析:記録や、先生がCSVで出した売買履歴を見比べ、仮説が当たっていたかを確かめる
  4. 4まとめ・表現:結果と考察、現実の株式市場との違いを発表する

探究学習シート(PDF)は、この流れに沿って①問い〜⑨発表のメモまで書き込める2ページの構成です。

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振り返りの問いと評価

体験だけで終わらせず、振り返りまで行うことで学びが定着します。

生徒用ワークシートには、次の問いを入れています。

  • ●理由どおりの結果になった売買と、ならなかった売買を1つずつ選ぼう。結果が分かれたのはなぜ?
  • ●期間中に大きく動いた銘柄は? どのニュースの後に動いた?
  • ●班の人や上位の人の売買の理由を聞いて、自分と違うと思ったことは?
  • ●もう一度同じ期間をやるなら、どこで何をする?
  • ●実際に将来、資産形成をするとき、大切だと思ったことは?

評価の観点(例)

知識・技能株価が業績・ニュース・需要と供給で動くこと、金融商品にはリスクとリターンがあることを説明できるか(ワークシートQ1・Q8)
思考・判断・表現情報をもとに理由をつけて売買し、結果と照らし合わせて考察できているか(売買理由のCSV・ワークシートQ4〜Q7)
主体的に学習に取り組む態度自分の判断を見直し、将来の資産形成に生かそうとしているか(振り返り・自己評価)

順位や利益率は運にも左右されるため、評価には使わないことをおすすめします。

売買の理由は、教師用画面から全員分をCSVでダウンロードできます。

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教材の市場をのぞいてみる

授業で使うのは、全プレイヤーが共有している架空の株式市場の値動きとニュースです。

日本と米国あわせて200社以上の架空企業が上場していて、ニュースに反応して株価が動きます。

下のボードは、いまの市場の実際の株価です。

いまの共有マーケットの株価。銘柄を押すと、チャートやニュースをログインなしで見られます。

ログインなしでのぞく
スクールモード無料

先生が相場を進める「タイムマシン授業」と、リアルタイム市場でクラス内の順位を比べる「クラス」の2通りで使えます。生徒はコードかQRコードで参加でき、売買理由の記録・振り返り・CSV出力にも対応しています。

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授業前の準備とよくある質問

  1. 1moshimosec.com/school を開き、「タイムマシンで授業をする」からルームを作る(先生はログインが必要。無料)
  2. 2ルーム名・初期資金・対象銘柄を決める。対象銘柄は10〜20社に絞ると、生徒が選びやすく読み込みも速い
  3. 3「売買のたびに理由の入力を必須にする」をオンにする
  4. 4ワークシートを印刷し、一度先生自身が生徒側の画面で売買を試しておく

かかりません。授業案・ワークシートのPDFも、スクールモードを含むもしも証券の機能もすべて無料です。学校単位の申し込みも不要です。

ブラウザが使えるタブレット・PC・スマホがあれば参加できます。アプリのインストールやメールアドレスの登録は不要で、QRコードを読み取るか6桁のコードを入力して、名前を入れるだけです。

できます。タイムマシン授業の時間は、先生が進めない限り止まったままです。ただし生徒はゲスト参加のため、前回と同じ端末・ブラウザで開く必要があります。端末が毎回変わる場合は、画面の案内からGoogleまたはAppleのアカウントを連携しておくと続きから参加できます。

はい、授業での利用・コピー・改変は自由です。学校名やクラスに合わせて問いを変えたり、一部だけを使ったりしてかまいません。

登場する企業とニュースはすべて架空で、実際のお金は使いません。授業案では、振り返りで分散投資や長期の視点、リスクとリターンの関係に結びつけ、「短い期間の値動きを当てるのは難しい」ことを体験から理解できるようにしています。

監修者について

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