頭と尻尾はくれてやれの意味
「頭」は株価の底値、「尻尾」は天井を指し、値動きを一匹の魚にたとえた格言です。
最安値で買って最高値で売りたいと誰もが思いますが、それを正確に狙うのはほぼ不可能で、無理に狙うとタイミングを外して失敗しがちです。
魚の頭と尻尾は他人に譲り、身の部分(値動きの中間)だけを確実に取る方が、結果的に安定した利益につながるという教えです。
欲張って天井や底をピンポイントで当てにいくよりも、無理のない価格で確実に利益を積み重ねる方が、長期的には資産を大きく育てやすいとされています。
由来・背景
江戸時代の米相場で活躍した相場師・本間宗久の言葉に由来するとされています。
本間宗久は現在のローソク足チャートの原型を生み出したことでも知られ、彼の相場哲学は「頭と尻尾はくれてやれ」のほか複数の格言として今も語り継がれています。
数百年前に生まれた考え方が、現代の株式投資の教科書でも変わらず引用され続けている点は、この格言の普遍性を物語っています。
具体的な実例
ある銘柄が1,000円から1,500円まで上昇するとします。
底の1,000円ちょうどで買い、天井の1,500円ちょうどで売るのを狙うと、多くの場合はタイミングを逃して機会損失になります。
それよりも1,050円あたりで買い、1,450円あたりで利益確定する方が、無理なく着実に利益を積み上げられます。
天井と底を当てにいって様子見しているうちに、値動きそのものを逃してしまうケースは実際の相場でも非常によく見られます。
もしも証券でも体験できる
株シミュレーションゲーム「もしも証券」の指値注文機能を使うと、天井や底をピンポイントで狙うのではなく、少し余裕を持った価格で買い注文・売り注文をあらかじめ設定できます。
値動きの中間部分を確実に取る練習として、あえて理想の価格より少し手前・少し早めに指値を置いてみる、という使い方ができます。
約定履歴を振り返り、欲張って指値を厳しく設定しすぎたために約定できなかった経験や、逆に早めの利確で結果的に上振れを取り逃した経験を比べてみると、自分にとってちょうどいい「欲張らなさ」の感覚がつかめてきます。
