利食い急ぐな損急げの意味
利益が出ている局面では、まだ値上がりする可能性があるので焦って売らず利益を伸ばすべきであり、逆に損失が出ている局面では、傷が浅いうちに早く手放すべきだという、損小利大の考え方を端的に表した格言です。
人は利益が出ると早く確定したくなり、損失が出ると先延ばしにしたくなるものですが、この格言はその逆を教えています。
「利食い千人力」という別の格言も似た文脈で語られ、利益を伸ばすことの難しさが古くから投資家共通の悩みだったことがうかがえます。
具体的な実例
含み益が出た途端に「利益が減るのが怖い」とすぐに売ってしまい、その後さらに大きく値上がりして悔しい思いをする一方、含み損を抱えると「そのうち戻るはず」と売却を先延ばしにし、結果的に損失が膨らんでしまう、という失敗は投資初心者に非常によく見られます。
頭では損小利大が正しいとわかっていても、いざ自分のお金がかかると逆の行動を取ってしまうのが、この格言が今なお語り継がれる理由です。
あらかじめ利益と損失それぞれのルールを決めておくことが、心理的な揺らぎを抑える有効な対策になります。
もしも証券でも体験できる
株シミュレーションゲーム「もしも証券」のポートフォリオ画面で実現損益を確認しながら、利益が出た銘柄はすぐに売らず値動きを見守り、損失が出た銘柄は早めに手放す練習ができます。
心理的に難しいこの逆転の判断を、実際のお金を失わずに繰り返し体験できます。
売買履歴を後から振り返り、利益を伸ばせた場面と損切りが遅れた場面を比較してみるのも良い学びになります。
あらかじめ「含み損10%で売る」のような自分ルールを決めてから売買を始めると、判断のブレを減らす練習になります。
