含み損とは:売っていない株の、まだ確定していない損失
含み損(ふくみぞん)とは、保有している株の今の株価が買ったときの価格を下回っていて、仮に今売ったら出る損失のことです。
まだ売っていないので損失は確定しておらず、株価が戻れば減ったり消えたりします。
反対に、株価が買値を上回っている状態の利益を「含み益」と言います。
| 含み損 | 今売ったら出る損失(まだ確定していない) |
|---|---|
| 含み益 | 今売ったら出る利益(まだ確定していない) |
| 評価損益 | 含み損と含み益をまとめた呼び方 |
| 実現損益 | 実際に売って確定した損益 |
含み損の計算方法
含み損益の計算式
含み損益 =(今の株価 − 平均取得単価)× 保有株数
たとえば、平均取得単価1,000円で100株持っている株が850円に下がった場合、含み損は(850円−1,000円)×100株=−1万5,000円で、買値からの下落率は−15%です。
同じ銘柄を何回かに分けて買っている場合は、1株あたりの平均の買値である「平均取得単価」を使って計算します。
実際の証券口座やアプリでは、保有銘柄ごとの含み損益が「評価損益」として自動で表示されるので、自分で計算する必要はほとんどありません。
「売らなければ損じゃない」は本当?
含み損は売るまで確定しないため、「売らなければ損ではない」と考えたくなります。
たしかに株価が戻れば損失は消えますが、今この瞬間、あなたの資産の価値は実際に減っています。
売らずに持ち続けるのは「損を避けている」のではなく、「今の価格でその株を持ち続けることを選んでいる」のと同じです。
また、税金の面でも、含み損のままでは他の株の利益と相殺(損益通算)することはできません。
損益通算の対象になるのは、売って確定した損失です。
含み損を抱えたときの3つの選択肢
含み損を抱えたときの選択肢は、大きく分けて「持ち続ける」「損切りする」「買い増す(ナンピン)」の3つです。
どれが正解かは状況によって変わるので、次の基準で考えてみましょう。
| 持ち続ける | 業績など買った理由が変わっておらず、余裕資金で長期保有するつもりの場合 |
|---|---|
| 損切りする | 買った理由が崩れた、事前に決めた損切りラインに届いた、資金を別の銘柄に回したい場合 |
| 買い増す(ナンピン) | 買った理由が変わっておらず、事前に買い増しの予算と上限を決めていた場合 |
注意したいのは、「損を確定させたくない」という気持ちだけで持ち続けたり、買い増したりすることです。
判断の理由が「いつか戻るはず」しかないなら、一度立ち止まって考え直すサインです。
含み損がつらい・気になって眠れないときは
含み損を抱えると、株価が気になって何度もアプリを開いてしまったり、仕事や睡眠に影響が出たりすることがあります。
これは、投資している金額が自分にとって大きすぎるサインかもしれません。
- ●投資額を、値下がりしても気にならない金額まで減らす
- ●株価を確認する回数やタイミングを決めて、見すぎないようにする
- ●長期で持つと決めた銘柄は、日々の値動きではなく決算などの業績で判断する
- ●買う前に「どうなったら売るか」を決めておき、迷う場面を減らす
含み損に慣れておくなら、仮想資金で
含み損を抱えたときにどう感じ、どう判断するかは、実際に経験してみないとわかりません。
本物のお金で初めて含み損を経験する前に、仮想資金で慣れておくのがおすすめです。

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銘柄詳細画面では保有中の平均単価と評価損益を、ポートフォリオの分析タブでは銘柄別の損益や、含み益(赤)・含み損(緑)を色分けしたポートフォリオマップを確認できます。
使うのは架空のお金なので、含み損を抱えても実際の資産は減りません。
「持ち続けるか、損切りするか、買い増すか」の判断を、何度でも安全に練習できます。
よくある質問
含み損は損失ですか?
まだ売っていないので損失は確定していませんが、今の時点での資産価値は実際に減っています。株価が戻れば含み損は減ったり消えたりしますが、さらに下がれば大きくなります。
含み損を抱えたまま放置してもいいですか?
業績など買った理由が変わっておらず、余裕資金で長期保有するつもりなら、持ち続ける判断もあり得ます。一方で、理由もなく「いつか戻るはず」と放置するのは、損失が膨らむ原因になりやすいので注意が必要です。
含み損は税金に関係ありますか?
含み損のままでは税金の計算には関係しません。売って損失を確定させると、同じ年の他の株の売却益などと相殺(損益通算)できます。口座の種類などで扱いが異なるため、詳しくは国税庁や利用している証券会社の案内を確認してください。



